梅の香りは早春の頃、香りで成長を教えてくれます。
ほのかに香る香ばしさはバラ科ならではのもの。
香った後に枝が赤く染まり始め、それが開花の知らせとなります。
シンボルツリーとして大事に育てている梅の木の木肌は可哀そうなほど傷ついてますが、見事な花を見せてくれます。
花が咲くだけ実が採れるかというとそうではなく、その年に実らせられる量だけが残ります。
毎日、庭に実を落としながら身を守っているのです。
見ていて無理しないでと言いたくなる程、頑張って実を大きくしてくれます。
そんな梅の木から実ったものをジャムにしました。
今では手に入りやすい梅ですが、フルーティーな香りとともに甘酸っぱい味を見て楽しんで下さい。
梅は灰汁を取り白砂糖を7割から8割加えて煮ます。
裏ごしするので舌触りが滑らかで夏バテ時にはジャムとしてだけでなく飲料にもできます。
軽くお湯で溶かし水と氷を入れると美味しい梅ジュースの出来上がり。
何といっても添加物のない味が最高に美味しいジャム作りのご紹介です。
梅ジャムの作り方-準備編
完熟梅ならそのまま使用。
まだ青い部分があるなら室内にて完熟させながら香りを放つのを待ちます。
香りがしてきたらホーロー鍋で茹でこぼします。
ホーロー鍋がなく他の鍋で作るならステンレス鍋です。アルミや鉄鍋等の金属鍋は使えません。鍋が黒ずんだり金属が溶けてりしてジャムが不味くなります。
鉄の包丁で梅の実を刻むだけでも錆の匂いがしてきます。包丁の場合は使って直ぐに洗うと良いですが煮る鍋だと長時間の使用になるため、せっかく作るなら他の鍋を使いましょう。
保存する瓶を煮沸消毒し、取り出した後は新品の割りばしなどをキッチンペーパーで拭いて置きます。
蓋も同じように拭いておきます。
白砂糖 1㎏に対して700-800 お好みで1㎏の梅に対して500gの白砂糖を入れた後、味見しなが加えたほうが良いです。
梅ジャムの作り方-実技編
ホーロー鍋で茹でこぼすを3回、繰り返す。
う
茹でこぼした後、ザルに入れてしっかり水を切ります。
灰汁抜きした梅をホーロー鍋に戻し種と実が外れゴロゴロするまで煮ます。
お砂糖を入れると焦がしやすいので入れるなら一掴みほどの量だけが良いです。
種と果肉がしっかり離れたら鍋から網目の細かいザルでこします。
ここまで来ると、後は楽です。こした梅をホーロー鍋に戻し残りのお砂糖を全て入れ混ぜながら弱火で煮溶かします。
味を見てお砂糖が足らないと思ったら追加して下さい。甘さに好みがあるので甘いほうが良かったら味を見ながら追加して下さい。
追加するお砂糖の量は多くても800gまでの方が甘酸っぱい梅の味がして美味しいです。
好みの味になったら火を止め熱い内に煮沸消毒した瓶に入れて終わりです。
梅の酸味は種類によって違いがあるので、適宜お砂糖の量を加減しながら行って下さい。
最初は500gだけ入れ後は好みによって追加すると良いです。
オレンジ色のジャムが出来上がりました。
中身が見えるように蓋をしていない状態で画像を撮ってますが瓶の蓋をしっかり閉めたら逆さまに置いて完全に冷まします。
冷めた後は蓋を開けると空気が入りカビが生えやすいので冷蔵庫に保管しながら食べきりましょう。
また冷凍庫に入れても良いと思います。
甘すぎず梅の酸味が効いた味で香りも味わえるので機会があったら作ってみて下さいね。
青梅でジャムにすると灰汁が強くペクチンの量が多いので完熟梅より固まります。
煮ている時はサラッとしていても覚めるとドロっとしてくるのでお砂糖が溶けたら早めに火を止めると良い状態の梅ジャムができます。
庭を花と木でいっぱいにしたい 6月13日
梅が実ったら急がない、慌てない、じっくり熟すのを待つ。これが大事かと思います。
待つ事で香り豊かな梅が収穫できます。
ほんのり赤く染まった梅で作られた梅干しは青梅と違い、香りが高いです。
一方、青梅で漬けた梅干しは香りを探さないとわからないほど酸っぱい香りしかしません。
梅は毎日のように梅の木から実が落ちます。
その数は日によって違いがありますが多いときは15個ほど落ちています。
落ちる梅は青いのが多く小さいので使いません。
梅が実を実らせると私は嬉しい反面、大丈夫?そう思ってしまいます。
老木なので無理しないで欲しいですが、今年は昨年の倍ほどの実を付けてくれました。
梅の根元に感謝の肥料をあげたので休眠時には幹の状態を見て削った方がいい場所があれば削って消毒する予定です。
我が家のシンボルツリー梅の木のジャム作りでした。